近代以降はひたすら効率を目指してきた。一人で一日10個の物を生産する。これが素人が機械を使って一日1000個作れるようになった。職人の地位を破壊し、素人が低賃金で働く仕組みができあがった。ここまでが産業革命である。
低賃金で働いてもその人はそこで生産された物を買えるようになる。それは圧倒的に安く生産されるからである。それ以前は名人(職人)が作った一品物のようなものしか売っていなかったし、買えるのは大金持ちや貴族などだけ。もちろん廉価な商品もあったが。
ここで分業が可能になる。大量に生産した方が儲けられるなら、それに特化して市場を支配して、儲けたお金で必要な物を買った方が安い。買いたい物も、自分(自社)以外によって大量生産されたものなので圧倒的に安い。ここまでが自由貿易理論。
しかし、必要な物が全てに行き渡ったらどうなるだろうか? 新規は生まれてくる人だけ。例えばランドセルがそれに当たる。昔はお古だったが今は全て新品だろう。しかしこの市場も今は、年間100万人しかいない。最盛期の半分である。しかも当時と違って効率化が進んで人ではあまり要らない。市場規模が半分、生産性が当時(30年前)と比べ二倍になったと仮定すると人手は1/4で済む。100人いたらそのうち75人は不要になる。私が昔聞いた話では、車産業は生産性が六倍ほどになったそうだ(本当の数字は不明)。しかし車を買う人がそれを補うだけ増加したため人員削減は必要なかった(話を単純にするため、嘘が含まれます。又、期間工もとりあえず無視)。が、今は市場自体が飽和している。
市場規模が拡大しない。しかし効率化=機械化は止まらない。すなわち要らない人が増え売れない物が積み上がる。人口の減少より効率化のほうがスピードが速い(国内限定。要らない人が死ねば収支は合うが、長寿国なので失業が慢性的に発生する)。大昔、駅では人が切符を売り、人が切符に凸のような切れ込みを入れていた。イノベーションが不況脱出の鍵? 確かに機械化で新しい産業=コンピュータ産業(や、それをメンテナンスする仕事)が生まれたが、彼らは駅員の仕事を徹底的に奪っていく(駅員を解雇しなくとも、新卒の労働需要を減らす)。コンピュータは圧倒的に効率的で既得権益を破壊していく。新しいことは今までより圧倒的に人が要らないものにする。そうしないと経営者は機械を買わない。これが中抜きという現象で現れてくる場合がある。そしてコンピュータ(インターネット)はそれが圧倒的に安いことである(効率的)。ネットの広告費は増えているが単価は減っていると言われている。
効率化によって大量の商品が作れるようになった。しかし買う必要ない人もたくさんできた。失業によって買えない人も大量に出てきた。するとその売れないゴミをどこかに捨ててこなければならない。つまり、新しい市場を獲得しなければならない。
外に出れば、発展の時間差を利用してテレビも車もない生活をしている人に物を売ることができる。そういったフロンティアをBRICsと呼んだ。昔は植民地と呼び、武力を持って獲得していった。それが20世紀という戦争の世紀である。
内に出れば移民である。移民はまだテレビや車を持っていない。空っぽの家に家具を置く必要がある。そこに売ることができる。移民は外にいる新規に買ってくれる人を内に呼び込むことである。よって輸送代以外は外へ出る行為とそれほど変わらない。が危険性もある。それは次の段落で。
外向けは金融危機でご破算。内向きは暴動などの社会的摩擦等リスクが高い。国内に新しい国を作ってしまう危険性がある。移民大国アメリカが常に愛国心で国を固めようとしているのを見ると日本では無理である。日本は理念の国ではないからだ。(アメリカの障害者支援は優遇ではなく、スタートラインを揃えること。車いすでも通学できるが、通学したあとは健常者と同じように学力を厳しく審査される。だめなら容赦なく単位はもらえない。足りないものは揃えてやるが、それ以降はあなたの責任である。だそうです。NBオンラインで読んだ記事を恣意的要約。)
資本主義というか今の経済は常にフロンティアが出現すること。効率化して安くなること。ついでに給料も安くなること。しかし安い給料でも買えること。これがないと続かない。「資本主義はネズミ講」って言う人がいたけど、我が意を得たりだ。地球人すべてが車を持った時点で自動車産業は終わる。(あとは火星を侵略して火星人に買わせる。次は金星人に・・・と永遠に続くが、SFになるので、電気自動車に買い換えさせる。これがエコ替えの正体。地デジも同じ臭いがする。流行の本質は商品を腐らせること。腐らせれば新しい商品を買ってくれる。)
金余りはよくわからない。資本主義のよってかつて無いほどに金持ちになったが、それは金事態も余ってしまう現象になった。金が余って世界の金利が低下したので、投資先を商品やサブプライムに資金を向けた。最初は大儲けだったが徐々に実態が明らかになり巨額の損失が発生して現在に至る。結局金が有り余っているが需要がないため、低金利にならざるを得ない。
おまけ
車が売れないのは圧倒的に高いから。携帯電話と同じ価格にしないと売れない。恋愛=車が、恋愛=携帯電話になっただけだそうだから。年寄りに聞くと、女を誘う口実に車というアイテムが必要だったらしい。安心できる空間=車の中。親バレせずに女の子と・・・なのかなあ。今は携帯電話で事足りる。そういった意味で効率化が進んだのが日本の社会です。トヨタのカンバン方式がレンタカーに行き着くとはね。「必要なとき、必要なだけ」車を借りる。
イノベーションで新しい産業が生まれても、それによって既存の業界が死んでいくだけ。携帯電話は音楽産業と自動車産業を10年でぶっ壊した。死んだ人(既存産業に携わる人)と生まれた人(携帯電話産業)を差し引きするとイコールになればOKだが、効率化という魔術を信じるとマイナスになっていそう。その携帯電話もすでに飽和している。上手く次の雲に乗り移ればいいが、次の雲は前より小さくなっている可能性もあるんだよね。ここで人余りが生まれる。だって受け皿が効率化して小さくなっているんだから。そういえばGEは製造業に少し戻すようだ。
ちなみにインターネットが儲からないのも同じ。効率的で圧倒的に安価でできるから、利益が出ればいい方です。新聞を配るコストとネットでやるコストを比べたらどうなるんだろうね。ネット優位だとそれと戦うには配る人の賃金を下げないとならない。賃金を維持するなら別の収入源を探さないとならない。しかし頼みの広告も減っている。あ、折り込み広告は読んでますよ。
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