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2015年7月28日 (火曜日)

テレビの創世と崩壊と再構築

テレビ、特にフジテレビ批判は多い。漫画史的に言えば80年代以降のジャンプ的な存在であったからこそ批判が集まる。チャンピオンにそこまでは言われない。どちらかというと擁護される。テレ東と同じポジションかもしれない。

フジの凋落は地デジ化でいっそう進行したと言われている。関東圏だとフジは番組表のど真ん中から右端に移動してしまった。それで視聴コストが一手間上がってしまった。それ以上にスタイルが受けなくなったと思う。

フジのスタイルは一言で言えば「リア充が正直者を笑う」だったと思う。真面目をいじめる。制作者側としては「いじる」なんだけど、ある層に取っては「いじめる」に映る。これがバブルの頃に受けたスタイルだった。そしていつかバブルが終わってしまった。漫画史でも同じことがある。

手塚から劇画さいとうたかを、梶原一輝へ移行した後、構築されたマンガスタイルをその後の世代、年代的に言えば70年代以降にその完成されたマンガを壊していった(あずまひでお)。その後マンガはパロディ化が進んで、星飛雄馬はスポ根ものアイコンとしてパロディ化されていった(アストロ球団は本気です)。熱血もジョークになった。その後の世代はパロディしか書けなくなった。それは漫画の創世と崩壊を上の世代がやり尽くしていったのであとはコピーしか残されていなかった(しりあがり寿がおっしゃっていたと思う)。

テレビもその過程を進んでいてテレビのスタイルが確立して、その後フジテレビが楽屋落ちと言われるテレビ制作者の裏を見せることをやり始めた。ドラマのNG集も本来は出てこないものだったが、それを表に出してしまった(フジテレビが最初ではないが)。制作の裏側を見せてしまった。それを最もよくやったのがとんねるずだと思う。

とんねるずはテレビにスタッフの顔出しを最初にやった人だと思う。あれは表(正統)の笑いに対する裏からの挑戦だったと思う。「べた=古典」に対する斜に構えた東京のお笑いだった。

テレビの、特にお笑いの文化は萩本欽一から始まっている。彼は浅間山荘事件をテレビで見て、お笑いを捨てた。その後、内輪的なお笑い=たぶん楽屋落ちというものだと思うをテレビ芸人がやり始めた。タモリもさんまも一応この系譜になり、それまでの舞台芸とは別のジャンルができあがった。今のお笑いは楽屋落ちがメインである。

大吉先生(博多華丸大吉)が以前若い人はテレビを見ないという理由を述べていた。曰く。つまらないのではなく「わからない」という風な結論だったと思う。楽屋落ちは関係性を把握しないと分からない。分からなくても面白いものはあるが難しいと思う。

お笑いが強かった世代がそのまま世代交代せずに持ち上がっている。ダウンタウンが最初に冠番組をもったのが26歳くらいの時である。とんねるずも同じくらいである。彼らは既に50歳である。若手が若手でなく中年になっている。新しいファンを呼び込めず徐々に若者を寄せ付けなくなったのだろうと思う。内輪受けを狙ったものは本当に内輪しか分からなくなってしまった。

テレビの未来ということで、芸人が受けるのは素人芸と断言したのが関西のある芸人だった。それがいつまで続くのかはわからないが続けないと止まってしまう。でも続けても果たして未来があるのかがわからない。東京へのあこがれを売りにしたトレンディドラマも不況が長すぎてかなり難しい位置にある。全体をつかむ要素がなくて市場が分割されるとテレビは箱として大きすぎる。

フジに限らずテレビは難しい局面に来ていて、それが一番大きく出ているのがフジテレビだと思う。かつて業界1位のマガジンが青年向けに行き始めて20年掛けて少年マガジンに戻していった苦闘の歴史がある。時代の寵児だった故にその戻しがフジに大きくのしかかっていると思う。

かといって何か新しいことをと言っても何も思いつかないんですよね。難しい。現状維持でも難しい。

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