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2011年12月29日 (木曜日)

3割減の世界へようこそ

日経の雑誌販売額減という記事について編集者が雑誌販売「最盛期の2/3」時代、版元編集者たちの「歩き方」模様と述べている

雑誌が最盛期に比べ3割減となっているそうだ。これはどこでも起きる。人口が下の世代から順に減っているので一年ごとに上の世代に波及していく。例えば子供の数が3割減ったと言われている。それまで子供向け専用で売っていたものが厳しい状況に立たされている。最たるものが大学である。

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そして大学は本来入れなかった学力層を入れているので、全体として低下しているように見えるのである。AOや学校推薦などがあり、本当に選抜試験を行っているのはどの程度いるのかは疑問である。某有名大学のある学部で実は学生の半分しか入学試験を受けていないという噂がある。残り半分を推薦で埋めることで高偏差値を維持できるというトリックらしい。

学力低下は錯覚である
神永 正博
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人口ボーナス、オーナスというものがある。生産年齢人口と非生産年齢人口をみて、生産人口が増えている状態がボーナス、非生産人口が増えている状態がオーナスである。

人口ボーナス、オーナスは上昇気流、下降気流のようなものである。ボーナスに乗って日本は高度成長を実現した。日本は95年くらいでボーナスが終わったので、オーナスという下降気流(少子高齢化社会)が社会に襲いかかる。

気になるアジアだがもうすぐボーナスが終わる。日本からアジアは老いていくのである。

老いてゆくアジア―繁栄の構図が変わるとき (中公新書 1914)
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歴史的見れば日本の人口はある程度増減している。この分野を歴史人口学という。

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これからは明確な人口減社会である。少ないパイを巡って高齢者と生まれていない子供の見えない戦いが始まっている。

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人口論に関係しそうな新書は全部おすすめです。なぜ人口かというと移民が無い限りその数字は信用できる=ほとんど変わらないからです。つまり未来をほぼ確実に予測できる指標です。『老いていくアジア』から読み始めるのがよいと思われます。興味を持ったら類書へというのが基本戦術です。

・追記:2012年1月1日 ピークの半分以下

辰年生まれは1022万人=新成人、ピーク時の半数割る-総務省推計

一方、1991年生まれの新成人は122万人と5年連続で過去最少を更新。最も多かった70年(49年生まれ)の半数を下回った。

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