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2011年6月19日 (日曜日)

政治主導という名の独裁とその限界

 だが、菅首相が示した態度は、「とにかく情報を早く上げてこい。決めるのは俺だ。決めたらいったとおりにやれ。それができない無能者は承知しない」というものであったように感じる。そういわれれば、官僚としては、さまざまな情報を上げ、判断を仰ぐ。しかし、これだけの非常時に、現場の細かい情報を集中させても錯綜するだけで処理しきれるものではない

性急な政治主導が招いた官僚たちの士気喪失/古賀茂明(経済産業省大臣官房付)

独裁は可能か?という議論で現代では無理だろうというのが常識だそうだ。独裁体制とは一人が決裁すると考えるた場合、近代以降の膨大な事務を一人で処理できるわけがない。古代~中世でも実は不可能で、真面目に政務の取り組んだ皇帝達は無理が祟って過労死ということもあった。それだからこそ官僚という組織が必要になってくる。ワンマン社長の限界は目が届かないときに部下に任せられるかどうか。官僚組織で例えるとこのような話になってくる。

 まず、菅首相が「空回り」した原因は、明らかに官僚をうまく「使いこなせなかった」ことにある。いざ有事において、官僚組織を迅速に動かすためには、現場に臨機応変に対応できるような権限を与える代わりに、責任は自分が取るという強い覚悟が、政治家には求められる。上の立場の人間が、「俺が全部責任を取 る」という態度を示さねば、現場はなかなか思い切り動けない。

ちなみに優秀な政治家はこの態度で臨む。田中角栄はこれが出来たからこそ東大卒の官僚を使いこなせた。実際大蔵大臣の時に予算案の数字の間違えた官僚の泥を被って国会答弁で野党の追及を上手くかわした(野党に根回しをして追求をさせなかった)。

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