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2007年2月26日 (月曜日)

肩書きが通用しないネット匿名時代

毎日新聞連載「ネット君臨」で考える取材の可視化問題

死ぬ死ぬ詐欺の本質は、不透明な金の問題。「政治とカネ」で叩くのは慣れているが「善意とカネ」のほうは慣れていないらしい。(取材したけど問題なしで記事化せずとのこと。毎日新聞「ネット君臨」取材班にインタビューした

可哀想で思考停止。それを叩くやつは悪。叩くやつはネット。ネットは悪。ネットは匿名なので匿名も悪。

という、二元思考でたどり着いたのが「 ネット君臨」の元旦記事。ネットがヤバイのは情報の伝達速度がかなり速いことと到達範囲がほぼ無限大(言語の壁とネット端末があるかが決め手)。それから、匿名という名の人(肩書き)から離れた情報が流れること。つまり、偉い社長さんの情報も新聞記者の情報も、ネット上に出れば相対化され情報そのものの質に左右される。限界もここ。話し手の情報が蓄積されない(信用度が計れない)とゴミ情報か面白い嘘となる。故にそれを担保するために「ソースは」と常に聞かれる。

二元思考の操作テクニックについては「心脳コントロール社会」で。古くさい臭いがしますけど面白い。

それを手慣れた人が書くとこうなる。

 そしてがんだるふ氏は、実名の世界では属人性によって発言の価値が左右されるケースが多いのに対し、匿名では書いたことの中身だけで判断されるとし、実 名の発言が優れているという論議は馬鹿げていると説いている。このあたりの彼の主張については私もまったくその通りだと思うし、日本社会がこれまで「誰が 言ったか」ばかりを取りざたしてきたことへのアンチテーゼとして、「何を言ったか」というテーゼを今後は展開していくべきだと考えている。

新聞で悪人にする方法というのも面白かった。さすが元新聞記者。言葉を仕事としているだけはある。

そもそも新聞で匿名の人物を描く際、「男性」ではなく「男」と表現するのは、その対象者が犯罪者かもしくはそれに準じるような反社会的人物であると新聞側が判断した場合に限られている。

中略

このあたりのレトリックは新聞記者が好んで使うもので、一見公平に見えながらも、実は意図をその文脈の裏側に忍ばせるという手法だ。

で、ある一定方向に持って行く記者に、無駄な努力をしなければならなかった。(傍点は引用者付記・・・・青文字のことね)

「これらの質問の主導はT記者であり、議論をふっかける感じで、失礼な態度だった。私の失言を誘い、言質をとろうとする質問が目立ってました。それで僕は 『こうした質問に乗せられたら、はめられてしまうかもしれない』と考え、懇切丁寧に移植問題や移植募金の問題、さくらちゃんケースの問題、実名と匿名につ いて、ウェブの特質、ネットワーク文化等について話したんです。僕は途中から、この人たちにきちんと教えてあげようとレクチャーのつもりになっていて、カ フェの周囲の席にいた人たちは、ゼミの先生が学生に講義しているように見えたかもしれないですね(笑)

ネット悪玉論という前提で取材をしているので方向転換は出来なかったらしい。朝日新聞は取材途中で方向転換したらしいけどね。サッカーバブル崩壊というストーリーで取材していたら実は違ったという話・・・らしい。結局どうなったのか知らないけれど。

これは重要な気がする。断片化した情報だけどある程度集まると意味をなす。(赤文字は引用者)

 小渕首相の視察に同行した堺屋太一元経済企画庁長官は「当時のIT(情報技術)政策は不況ムードを打ち消すことが最優先の狙いだった」と認める。そのう えで「いまだにインフラ整備ばかりやって、肝心のコンテンツ(情報の中身)は業界任せだ。みんなが参加できる面白いコンテンツや高齢者にも使える仕組みづ くりの意識が薄い」と指摘する。

ネット君臨:第1部・失われていくもの/9止 最先端…電脳村の10年

これって確か初めはコンテンツの話だったのが、変なやつが入ってきてインフラの話へ(打倒NTT)シフトして変になったと記憶しているが。

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